【8月26日 AFP】ロシアの野党指導者、ボリス・ネムツォフ(Boris Nemtsov)元第1副首相が出版した、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相を批判する本数千冊が、ロシア警察に押収された。ネムツォフ氏の政党が25日、明らかにした。

 党の広報はインタファクス(Interfax)通信に対し、ネムツォフ氏が執筆した「プーチン:10年間の代償」と題された本は「過激主義的」とみなされ、「本を列車で運び、ムルマンスク(Murmansk)で車に積み替えている最中に警察に押収された」という。また、列車から本を積み下ろしていた2人も取り調べを受けたという。

 ネムツォフ氏は1997年から98年にかけて当時のボリス・エリツィン(Boris Yeltsin)大統領の下で第1副首相を務めた。その後、エリツィン氏の後に大統領に就任したプーチン氏に対する批判を続けている。

 2012年に行われる大統領選で、プーチン首相は大統領職に返り咲く可能性が取り沙汰されている。 (c)AFP

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