タリバンが駆け落ちした男女を石打ち刑で処刑、カルザイ大統領が非難
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【8月18日 AFP】アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領は17日、旧支配勢力タリバン(Taliban)が同国北東部クンドゥズ(Kunduz)州で、駆け落ちした若い男女を石打ち刑で処刑したことは「許されない」と非難し、処刑に関与した者を裁判にかけるよう治安当局に命じたとの声明を発表した。
クンドゥズ州当局によると事件が起きたのは同州ムラー・クリ(Mullah Quli)村。村の住人によると男性(28)は別の女性と結婚しており、女性(23)には婚約者がいた。駆け落ちしてパキスタンに向かったが、2人の家族が結婚を認めたと知らされ、村に戻っていた。
しかし15日夜、村の空き地に約100人が集まり、2人が駆け落ちしたことを認めたとする文書が読み上げられた後、2人は後ろ手に縛られて立たされて刑が執行されたという。集まった人の大半はタリバンだった。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)によると、2001年に米国がアフガニスタンに進攻しタリバン政権を転覆させて以来、アフガニスタンで石打ち刑の執行が確認されたのは初めてだという。(c)AFP