【8月17日 AFP】米国務省は16日、不法入国罪で北朝鮮に拘束されている米国人男性、アイジャロン・マーリ・ゴメス(Aijalon Mahli Gomes)氏(30)と同省担当者らが前週、平壌(Pyongyang)で面会していたことを明らかにした。

 広報担当のフィリップ・クローリー(Philip Crowley)国務次官補によると、国務省がゴメス氏との面会を北朝鮮に要請したところ、許可され、領事担当の当局者と医師2人が9日から11日まで平壌に滞在し、市内の病院に収容されているゴメス氏と面会したという。

 面会の目的については、ゴメス氏の体調と心身状態を確認するためと説明した。

 一方、国務省担当者らがゴメス氏の解放を求めたところ、北朝鮮側は合意しなかったという。

 韓国で英語を教えていたゴメス氏は1月、許可を得ずに中朝国境を越えて北朝鮮に入国して拘束された。4月の裁判で不法国境侵入罪で有罪となり、労働教化刑と70万ドル(約6000万円)相当の罰金刑を言い渡された。北朝鮮は前月、ゴメス氏が自殺を図り、病院に収容されたと発表した。ゴメス氏は敬虔なキリスト教徒だとも伝えられている。(c)AFP

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