【8月13日 AFP】(一部更新)米ミシガン(Michigan)州などで計18人が刺されるなどし、このうち5人が死亡した連続殺傷事件の容疑者の男が11日夜、ジョージア(Georgia)州アトランタ(Atlanta)空港で逮捕された。同地の税関国境警備局が12日、明らかにした。

 この男は、イスラエル人のエリアス・アブエルアザム(Elias Abuelazam)容疑者で、アトランタ空港からイスラエルのテルアビブ(Tel Aviv)行き便に搭乗しようとしていたところだった。同容疑者は米国の永住ビザと期限切れのイスラエル旅券を所持していたという。

 この事件は、ミシガン州フリント(Flint)で5月末ごろ、労働者が多く住む地域で31歳の黒人男性が刺されたのを皮切りに、2か月間で計14人がナイフで襲われ、うち5人が死亡したというもの。

 夜間に通りを1人で歩いている男性に、道を尋ねたり、車が故障して困っているなどと話しかけて近づき、ナイフなどで襲うという手口だった。

 さらに8月始めにも、バージニア(Virginia)州リースバーグ(Leesburg)およびオハイオ(Ohio)州トレド(Toledo)で、同様の手口で男性が襲われる事件が4件発生。警察が容疑者の行方を追っていた。

 連続殺傷事件の被害者は、ほとんどが黒人男性だった。

 空港で身柄を確保された容疑者は、非常に冷静な様子だったという。ある報道によると、同容疑者はキリスト教徒のアラブ系イスラエル人で、幼少のころに米国に移住してからも、ひんぱんにイスラエルを訪れていた。 (c)AFP