【8月11日 AFP】サウジアラビア政府が、リサーチ・イン・モーション(Research in MotionRIM)の多機能携帯電話(スマートフォン)「ブラックベリー(Blackberry)」の暗号化通信を当局が監視できるようにしない限り、一部の主要機能の利用を禁止するとしていた問題で、同国政府は10日、利用禁止措置を無期限延期すると発表した。

 国営サウジ通信(SPA)によると、サウジアラビアの通信規制当局、通信情報技術委員会(Communications and Information Technology CommissionCITC)が、ブラックベリーのメッセンジャーサービスの継続を認めるとの声明を発表した。

 アラブ諸国でブラックベリー規制の動きが広がったことを受けて、CITCは6日、携帯電話各社に対しブラックベリーの機能の一部を遮断するよう命じ、違反した場合には罰金130万ドル(約1億1000万円)を支払うよう命じていた。

 この数日間、携帯電話各社が解決策の実験や協議を重ねているとの報道が続いていたが、CITCは10日になって「ブラックベリーのメッセンジャーサービスの継続を許可する判断をした」と発表。

 継続を認めた理由については、「携帯電話会社に求められる規制要件について、これを満たす良い進展があった」ためと説明した。CITCがメッセージを監視することで合意したのかとの質問には、「技術的な詳細については答えない」と述べた。(c)AFP