【8月6日 AFP】韓国・ソウル(Seoul)警察は5日、車のエアコン用として中国から輸入・販売された冷媒ガスに可燃性物質が含まれており、国内6万台にエンジン故障や爆発の危険があると発表した。この冷媒ガスを輸入し販売した男(32)は、安全管理法違反などで逮捕したという。

 警察によると、男は4月~6月に問題の冷媒ガス54トンを輸入した。うち約41トンが国内の約100店舗の車修理場に車載エアコン用として販売され、6万台分に相当する約27トンがすでに顧客に販売されていたという。

 この冷媒ガスは、車の金属パーツを腐食させたりゴム製の部品を劣化させ、ガス漏れをおこす危険性があるという。漏れたガスにタバコの火などが引火すれば、爆発する恐れもあるとして、警察は警告している。

 警察では、気温の高い日が続いて正規品の冷媒ガスの価格が2倍にはねあがったことから、輸入販売に目を付けたと見て、男のほか販売に関与した11人の捜査を進めている。(c)AFP