【8月4日 AFP】東京都足立区で111歳とされていた男性がミイラ化した遺体で見つかった事件を機に自治体や各メディアが独自に行った調査により、全国で100歳以上の高齢者の所在が確認できない例が次々に明らかになっている。

 きっかけとなった足立区の事件は7月29日、111歳の加藤宗現(Sogen Kato)さんが住んでいるとされていた民家を警察が捜索したところ、加藤さんの自室から加藤さんとみられる白骨化した遺体がみつかったもの。ベッド脇に残されていた新聞の日付が1978年のものであったことから、死亡した時期はこの頃だとみられる。

 以降、各メディアが独自に全国に住む100歳以上の高齢者の実態調査を行った。その結果、朝日新聞(Asahi Shimbun)は12人、読売新聞(Yomiuri Shimbun)では15人、毎日新聞(Mainichi Shimbun)は18人の所在がわからなくなっていると報じた。

 都内では100歳を超える人は約2500人いるとされているが、このうち102歳以上の9人の所在が確認できていないという。

 こうした状況を受け、各自治体では100歳以上の高齢者に職員が実際に面会して確認調査を行うことを検討している。(c)AFP/Kimiko de Freytas-Tamura