【7月30日 AFP】フランス北部の村で新生児計8人の遺体が見つかった事件で、検察当局は29日、母親が殺害を認めたと発表した。子どもをこれ以上欲しくなかったために8人を窒息死させたと供述しているという。

 殺人罪で同日起訴されたのは、准看護師のドミニク・コットレ(Dominique Cottrez)被告(45)。ヴィレ・オー・テルトル(Villers-au-Tertre)の一軒家の庭で先週末、プラスチック製の袋に入れられた白骨化した乳児の遺体2人が発見されたことで、事件が明るみに出た。この家には以前、被告の両親が住んでいた。

 さらに捜査の過程で、被告宅の車庫からプラスチック製の袋に入れられた白骨化した乳児6人の遺体が発見された。

 27日にコットレ被告夫婦が逮捕されたが、「妻が妊娠していたことさえ知らなかった」と主張していた夫は釈放された。

 供述によると、コットレ被告は、1989~2007年ごろにかけて8人を出産。それぞれ出産直後に窒息死させ、夫に気づかれないよう遺体を自宅の車庫のがらくたの下に隠した。

 動機については、「2人の娘ができた時点で、それ以上は子どもが欲しくなかった。避妊薬をもらいに病院へいくのも嫌だった」と話しているという。

 でっぷりとした大きな体格のため、周りは妊娠に気づかなかったとみられる。有罪になれば、終身刑が適用される可能性がある。(c)AFP/Nicolas Gubert

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