【7月10日 AFP】英国のスーパーモデル、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)さんが、シエラレオネ内戦における人道法違反行為を裁くシエラレオネ国際戦犯法廷(SCSL)で、1997年にチャールズ・テーラー(Charles Taylor)リベリア元大統領から受け取ったとされる「紛争ダイヤモンド」について証言する。キャンベルさんの広報担当者が9日、語った。

 キャンベルさんの広報担当者は、「ナオミ・キャンベルさんは裁判所の要請に従い、オランダ・ハーグ(The Hague)で開かれるチャールズ・テーラー被告の裁判に、1997年に起きた出来事についての証人として出廷する」と語った。

 国際戦犯法廷は1日、キャンベルさんがテーラー被告から受け取ったとされているダイヤモンドについて証言するため、29日に証人として出廷するようキャンベルさんに命じていた。

 キャンベルさんは、97年9月に南アフリカのネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)大統領(当時)主催の晩餐会の後に、テーラー被告からダイヤモンドを受け取ったとされている。

 キャンベルさんの広報担当者は、「ミス・キャンベルは、デュープロセス(法の適正手続)を支援することを望んでいる」と述べ、「誤解を避けるため申し上げますが、キャンベルさんが違法行為で訴追されたわけでも、裁判にかけられているわけでもない」と語った。

 キャンベルさんのダイヤモンド受け取りについては、キャンベルさんの元エージェントのキャロル・ホワイト(Carol White)さんと女優のミア・ファロー(Mia Farrow)さんが証言しており、キャンベルさんは法廷で受け取りがあったかどうかなどについて証言する。

 国際戦犯法廷は、テーラー被告がシエラレオネで武装勢力からこのダイヤモンドを入手し、南アフリカに「売却または武器との交換のために」持ち込んだとみている。

 テーラー被告は未加工ダイヤモンドを所持していたことを否認しているが、キャンベルさんの証言はテーラー被告の所持の直接の証拠になるとみられている。(c)AFP

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