【7月4日 AFP】ジンバブエで、母親が生後18か月の息子を殺害したうえ、片方の耳を切り落として、隣国モザンビークの伝統治療師に20ドル(約1800円)で売るという事件があった。ジンバブエ警察が1日、AFPに語った。この伝統治療師は、儀式殺人を行った容疑ですでに指名手配されている。

 警察によれば、モザンビーク国境そばに暮らすこの母親は、幼児の首を絞めて殺害し、左耳を切り落として伝統治療師に20ドルで売った。警察は現在、この母親を殺人容疑で取り調べ中で、治療師のいるモザンビークにまで捜査を広げる考えだという。

 この伝統治療師は以前、11個の人間の頭がい骨を持っていたことからモザンビークで起訴されたが、保釈中に行方をくらまし、その後は国境付近で生活をしているという。

 ジンバブエでは儀式殺人はあまり多くないが、儀式殺人はたいてい、人体の一部を混ぜ込んだ魔法の薬が運気をもたらすと信じる経営者が、伝統治療師に依頼して行わせるという。(c)AFP