【7月1日 AFP】韓国・ソウル(Seoul)の警察は1日、水道水を「病気治癒力のある聖水」に変えることのできるデジタル装置を発明したとうたって自家製のろ過装置を販売していた医大教授(53)を詐欺容疑で書類送検した。

 ソウル警察によるとこの教授は、聖母マリアにまつわるキリスト教カトリックの巡礼地、フランス・ルルド(Lourdes)の泉からくんだ「聖水」にあるとされる治癒力の「デジタル化」に成功したと主張。これを応用してセラミック製や紙製の水道水用フィルターやプラスチック製カートリッジなどの製品を開発したとして、糖尿病、腫瘍など、病気のタイプ別に異なる装置を約5000人に販売し、17億ウォン(約1億2000万円)近くの利益を得ていた。

 セラミック製フィルターは通常1500ウォン(約110円)で販売されているものだが、教授らはこれを4万ウォン(約2900円)で販売。インスリン治療、がん治癒用と称したフィルターは9万ウォン(約6500円)で販売していた。

 教授の妻や義弟ら8人も、装置の製造や販売に関与した疑いで書類送検された。(c)AFP