【6月25日 AFP】ギリシャの首都アテネ(Athens)のギリシャ公安省で24日、届けられた小包が爆発し、ミハリス・フリソフォイディス(Michalis Chryssohoidis)公安相の身辺警備を担当する護衛官主任が死亡した。

 警察によると、「非常に強力」な爆発は同省6階にあるフリソフォイディス公安相の執務室からわずか数メートルしか離れていない場所で起き、周辺の部屋にも深刻な被害が出た。公安相は庁舎内にいたが無傷だった。犯行についてヨルギオス・パパンドレウ(George Papandreou)首相は「テロリストによる攻撃」と非難した。

 警察を管轄下に置く公安機関の中枢を狙った攻撃はギリシャでは初めて。同省入り口は大勢の警官が随時、厳重警備しているにもかかわらず発生した事件に、国内メディアでは小包が厳重警備をいかにしてくぐり抜けることができたかについてさまざまな憶測が飛び交っている。(c)AFP