刑務所内人食い事件、仏版「ハンニバル博士」に禁固30年
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【6月25日 AFP】フランスの刑務所で同房者を殺害し、その肺を食べたとして殺人などの罪に問われたニコラ・コケイン(Nicolas Cocaign)被告(39)に対し、北部ルーアン(Rouen)の裁判所は24日、現在執行中の刑期に加え、禁固30年(20年間仮釈放なし)を言い渡した。
コケイン被告は公判で、ルーアンの刑務所で受刑中だった2007年1月、同房のティエリ・ボードリー(Thierry Baudry)受刑者に殴る蹴るの暴行を加え、はさみで刺した後、ゴミ袋で窒息死させた事実を認めた。また、遺体の胸部をカミソリで切開して肺を取り出し、一部を生で食べた後、残りをタマネギと一緒に房内の仮設ストーブで焼いて食べたことも証言した。
事件は、ヒット映画となった米小説『羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs)』の登場人物で人間の臓器を食べる連続殺人犯、ハンニバル・レクター(Hannibal Lecter)博士になぞらえ、「フランス版ハンニバル」だと世間を驚がくさせている。
コケイン被告は21日から始まった公判で、刑務所側に精神的治療を何度も要求したものの無視されたこと、治療が行われていれば事件は避けられただろうことを強調し、無罪を主張してきた。弁護側は最終弁論で、コケイン被告は自分の精神状態について何度も真剣に警告を発しており、それを真剣に受けとめなかった刑務所システムに欠陥があると主張した。
しかし裁判所は、殺人に加えて検察が有罪を主張していた拷問や野蛮行為を犯した罪も認め、検察側の求刑通り、20年間仮釈放なしの禁固30年を言い渡した。(c)AFP/Dominique Aubin
【関連記事】「助けてほしかった」、同房者の肺食べた受刑者の公判始まる
コケイン被告は公判で、ルーアンの刑務所で受刑中だった2007年1月、同房のティエリ・ボードリー(Thierry Baudry)受刑者に殴る蹴るの暴行を加え、はさみで刺した後、ゴミ袋で窒息死させた事実を認めた。また、遺体の胸部をカミソリで切開して肺を取り出し、一部を生で食べた後、残りをタマネギと一緒に房内の仮設ストーブで焼いて食べたことも証言した。
事件は、ヒット映画となった米小説『羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs)』の登場人物で人間の臓器を食べる連続殺人犯、ハンニバル・レクター(Hannibal Lecter)博士になぞらえ、「フランス版ハンニバル」だと世間を驚がくさせている。
コケイン被告は21日から始まった公判で、刑務所側に精神的治療を何度も要求したものの無視されたこと、治療が行われていれば事件は避けられただろうことを強調し、無罪を主張してきた。弁護側は最終弁論で、コケイン被告は自分の精神状態について何度も真剣に警告を発しており、それを真剣に受けとめなかった刑務所システムに欠陥があると主張した。
しかし裁判所は、殺人に加えて検察が有罪を主張していた拷問や野蛮行為を犯した罪も認め、検察側の求刑通り、20年間仮釈放なしの禁固30年を言い渡した。(c)AFP/Dominique Aubin
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