【6月8日 AFP】メキシコ南部ゲレロ(Guerrero)州にある廃鉱山の深さ100メートルの通風口の底で前週、55人の遺体が発見された。地元当局が7日、発表した。麻薬がらみの殺人被害者の廃棄場所になっていたと見られており、国内の遺体廃棄場所としてはこれまでで最大規模のものだとしている。

 太平洋岸に位置するゲレロ州は、麻薬密売組織間の抗争が最も激しい州の1つ。メキシコ政府によると、同国全体では過去3年間で、2万2700人以上が麻薬がらみの事件で死亡しているという。

 当局によると、遺体のうちこれまでに身元が確認されたのは、地元刑務所の看守などわずか4体だけだという。捜査関係者は、遺体は1~6か月前に投げ込まれた可能性が高く、大半の身元を特定するには3~4週間が必要だとの見通しを示している。(c)AFP