【6月8日 AFP】イラク・バグダッド(Baghdad)での米軍ヘリコプターによる市民銃撃映像や外交電報が内部告発サイト「WikiLeaks」に流出し公開された問題で、米陸軍当局は、「機密情報を漏えいした」疑いでイラク駐留米軍兵士を拘束した。

 拘束されたのは、バグダッド近郊の基地に駐留する、陸軍第10山岳師団第2旅団所属のブラッドリー・マニング(Bradley Manning)特技兵(22)。イラク駐留米軍当局によると、現在クウェートで拘束されているという。

 米国防総省のブライアン・ホイットマン(Bryan Whitman)報道官は、捜査当局はマニング特技兵が機密映像や26万点にもおよぶ秘密外交文書をWikiLeaks側に渡したとされる疑いについて捜査を進めていると語った。

 ハイテク情報誌「Wired(ワイアード)」電子版によると、マニング特技兵が拘束されたのは2週間ほど前。元ハッカーとのオンライン上の会話の中で、2007年の米軍ヘリによる市民銃撃の映像を流出させたと自慢し、当局に通報されたという。

 WikiLeaksは4月、バグダッド市内で米軍のアパッチ(Apache)ヘリコプターが、ロイター(Reuters)通信の2人の記者ら数人を銃撃して殺害する様子をとらえた映像を公開していた。

 WikiLeaksは当時、映像は「米軍内の複数の内部告発者」から入手したとしていたが、入手方法などの詳細については明らかにしていなかった。映像は、WikiLeaksのウェブサイトや動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」上で公開された。(c)AFP

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【参考】映像はこちらから(Youtube/AFPBBチャンネル内)