カード詐欺犯罪、標的は南アW杯の外国人客
このニュースをシェア
【6月7日 AFP】フランスのジャンピエールさん(59)は、休暇を過ごす予定の南アフリカに到着し、現金自動預払機(ATM)で現金を少し引き出し、そしてその数時間後、銀行からの電話で知らないうちに300ユーロ(約3万3000円)が引き出されていたことを知った。
これは世界中の銀行関係者が今、懸念する典型的なシナリオだ。
世界的な大イベントは詐欺の格好の標的となる。南アフリカで4週間開催される2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)も、その例に漏れない。
ジャンピエールさんは、「銀行から電話があり、今どこにいるのかと尋ねられた。というのも、1日に4回も現金引き出しがあったからだというのだ。すぐに自分じゃないと伝えたよ」と述べる。
「でも、銀行の担当者が入念に注意していなかったら、(引き出しは)滞在期間中ずっと続けられたかもしれない」
W杯期間中に南アフリカを訪れる外国人観光客は約30万人の見込み。南アフリカ銀行取引リスク情報センター(South African Banking Risk Information Centre、SABRIC)は、外国人観光客が急増する事態について「犯罪者にいつもより多くのチャンスを与える危険性がある」と述べる。
ジャンピエールさんが遭遇したのは磁気帯と暗証番号を盗み取られるという高度な手口だが、もっと単純にレストランやタクシーの支払いの際にカードの情報を盗み取られることもある。
また、頼んでもいないプレゼントの申し出なども同様に危険だ。国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football Association、FIFA)は、W杯のチケットをプレゼントするといった電子メールや、あなたはくじに当選したというテキストメッセージなどに、銀行口座情報を返信することは危険だと注意を呼び掛けている。
W杯開催中、銀行各社は疑わしい取引などを発見するために普段よりも入念に監視をする予定。また、南アフリカを訪問予定の顧客に対し、その旨を取引銀行に伝えるよう呼び掛けている。(c)AFP/Alexandra Lesieur
これは世界中の銀行関係者が今、懸念する典型的なシナリオだ。
世界的な大イベントは詐欺の格好の標的となる。南アフリカで4週間開催される2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)も、その例に漏れない。
ジャンピエールさんは、「銀行から電話があり、今どこにいるのかと尋ねられた。というのも、1日に4回も現金引き出しがあったからだというのだ。すぐに自分じゃないと伝えたよ」と述べる。
「でも、銀行の担当者が入念に注意していなかったら、(引き出しは)滞在期間中ずっと続けられたかもしれない」
W杯期間中に南アフリカを訪れる外国人観光客は約30万人の見込み。南アフリカ銀行取引リスク情報センター(South African Banking Risk Information Centre、SABRIC)は、外国人観光客が急増する事態について「犯罪者にいつもより多くのチャンスを与える危険性がある」と述べる。
ジャンピエールさんが遭遇したのは磁気帯と暗証番号を盗み取られるという高度な手口だが、もっと単純にレストランやタクシーの支払いの際にカードの情報を盗み取られることもある。
また、頼んでもいないプレゼントの申し出なども同様に危険だ。国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football Association、FIFA)は、W杯のチケットをプレゼントするといった電子メールや、あなたはくじに当選したというテキストメッセージなどに、銀行口座情報を返信することは危険だと注意を呼び掛けている。
W杯開催中、銀行各社は疑わしい取引などを発見するために普段よりも入念に監視をする予定。また、南アフリカを訪問予定の顧客に対し、その旨を取引銀行に伝えるよう呼び掛けている。(c)AFP/Alexandra Lesieur