【5月31日 AFP】スイス東部アッペンツェル・アウサーローデン(Appenzell Ausserrhoden)準州の裁判所は28日、全裸でハイキングをしていたとして地元当局から罰金を命じられていた男性(47)に対し、罰金命令を取り消す判断を下した。地元通信社ATSが報じた。

 この男性は、全裸でハイキングしているところを女性に目撃され、その女性が「わいせつ行為だ」と当局に苦情を寄せたことで罰金100スイスフラン(約7900円)の支払いを命じられていた。男性は罰金の支払いを拒否していた。

 男性の弁護人は裁判で、男性はわいせつ行為を行っておらず、苦情を寄せた女性はわざわざ男性の後を追って観察していたとしか思えないと主張。さらに、アッペンツェル・アウサーローデン準州の刑法は全裸でハイキングすることを禁じていないと指摘した。

 男性は、過去2年にわたって全裸でハイキングを行ってきたとした上で、あまり使われていない道を歩くようにしていたと述べた。

 裁判所は罰金命令を取り消すとともに、州当局が裁判費用2000スイスフラン(約15万8000円)を負担することを命じた。(c)AFP