【5月27日 AFP】米アップル(Apple)の携帯電話端末iPhone(アイフォーン)を委託製造している中国企業の工場で自殺者が相次いでいる問題で26日、会社側が従業員らに自殺しないよう念書を書かせた直後、また新たに1人が飛び降り自殺した。国営新華社(Xinhua)通信が伝えた。

 問題となっているのは、広東省深セン(Shenzhen)にある台湾系大手電子機器メーカー、富士康科技集団(フォックスコン、Foxconn)の工場。新華社によると、同日夜11時過ぎに男性従業員が飛び降りて死亡、今年に入ってから同工場で自殺した従業員は計11人となった。この数時間前、同社では従業員らに自殺しないと約束する念書を書かせていたという。

 一連の自殺により、数百万人とも言われる中国の工場労働者の労働環境への懸念が高まっている。労働団体は、特にフォックスコンの工場では、厳しいプレッシャーのもとで低賃金の長時間労働を強いられていると指摘している。(c)AFP

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