【5月24日 AFP】英国のエリザベス女王(Elizabeth II)の次男アンドルー王子(Prince Andrew)と離婚したセーラ・ファーガソン(Sarah Ferguson)さん(50)が、ビジネスマンと身分を偽った記者に、アンドルー王子との面会を取り持つ見返りに50万ポンド(約6500万円)を要求していたことが、23日付の英大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)で報じられた。ファーガソンさんは同日、「判断について深刻な過失」があったと謝罪した。

 同紙によると、ファーガソンさんは英政府の貿易・投資部門の特別代表を務めるアンドルー王子との面会を取り付けることを、ビジネスマンと身分を偽った記者に約束。同紙はこの取引を隠し撮りし、ファーガソンさんが50万ポンドを受け取ることに合意する場面と、その前払い金の4万ドル(約360万円)を受け取る様子をカメラに収めた。ファーガソンさんは「わたしはどんなドアでも開いてあげることができる」と語ったという。

 報道を受けて、ファーガソンさんは23日、全面的な謝罪を発表。「この取引についてアンドルー王子は何も知らず、一切関与していない」と述べた。また、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)の広報担当者も、元妻とビジネスマンに扮(ふん)した記者との取引について、アンドルー王子がまったく知らなかったと「きっぱりと」否定した。

 ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙もアンドルー王子の関与を否定したが、隠し撮りされた映像では、ファーガソンさんが記者に対して、元夫とも相談したと述べ、「アンドルーから『50万ポンド要求しろ』と言われた」と語る場面が記録されていた。

 アンドルー王子とファーガソンさんは1996年に離婚。離婚後も親しい交友関係を続けていた。同紙によると、ファーガソンさんは元夫との関係について「世界で最も幸せな離婚カップル」と語っていたという。(c)AFP/Sam Reeves