パリの美術館で名画5点盗難、被害総額史上2位
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【5月21日 AFP】(写真追加)フランス・パリ(Paris)にある市立近代美術館(Musee d'Art Moderne)で、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)やアンリ・マチス(Henri Matisse)の作品を含む絵画5点が盗まれたことが20日明らかになった。被害総額は1億ユーロ(約111億円)に上る可能性があるという。
美術館関係者らの話によると、20日朝、職員らが開館の準備をしている際に、盗難を発見した。防犯カメラには、1人の人物が窓ガラス1枚を割って侵入する様子が撮影されていた。なお、このとき、警報システムは作動しなかったという。
盗まれたのは、ピカソの「鳩と小さなえんどう豆」(1912)、マチスの「田園風景」(1905)のほか、ジョルジュ・ブラック(Georges Braque)、アメデオ・モディリアニ(Amedeo Modigliani)、フェルナン・レジェ(Ferdinand Leger)の作品。
ピカソの絵画だけで2500万ユーロ(約28億円)はするという。
今回の被害総額は、2008年2月にスイス・チューリヒ(Zurich)のビュールレ美術館(Buehrle Foundation Museum)で発生したセザンヌ、ドガ、ゴッホ、モネの絵画4点の盗難事件における被害総額1億8000万スイス・フラン(約140億円)に次ぐ額となる。(c)AFP/Pascale Mollard-Chenebenoit