ムハンマド風刺画の漫画家自宅に火炎瓶、スウェーデン
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【5月17日 AFP】イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)を犬に模した風刺画を描いてイスラム教徒の反発を買ったスウェーデンの漫画家ラーシュ・ビルクス(Lars Vilks)氏の自宅に前週末、火炎瓶が投げつけられる事件が発生し、地元警察は16日、若者2人を逮捕したと発表した。
事件発生時、スウェーデン・ヘーガネス(Hoganas)の自宅にビルクス氏はおらず、火炎瓶も自然に消えて建物の一部を焦がしただけだった。
警察によると、現場近くで発見された遺留品から判明した容疑者は、南部ランズクルーナ(Landskrona)在住の21歳と19歳のコソボ出身のスウェーデン人で、当局はこれまで2人については全く把握していなかったという。
■数日前にも襲撃
ビルクス氏は数日前にも、ウプサラ大学(Uppsala University)で講演中に男に襲われたばかり。1週間たらずで2回も襲撃を受けた同氏は、大げさに反応したくないとしながらも「しばらくは隠れていなければいけない。日中は自宅にいられても、寝る時は別の場所に行く必要があるだろう」と述べ、予防措置を取る意向を示した。
ビルクス氏は2007年、首都ストックホルム(Stockholm)西方のエレブルー(Oerebro)の地方紙Nerikes Allehandaに、犬の胴体をもつ預言者ムハンマドの姿の風刺画を掲載した。この風刺画にイスラム教徒は強く反発。エジプト、イラン、パキスタンが公式に抗議したほか、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)を名乗るグループが、ビルクス氏と掲載紙の編集主幹の殺害にそれぞれ10万ドル(約920万円)と5万ドル(約460万円)の懸賞金をかけると発表した。
今年3月には、アイルランド南部で、モロッコとイエメン出身のイスラム教徒の男女7人が、ビルクス氏の暗殺を計画したとして逮捕されている。(c)AFP 【関連記事】
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