【5月16日 AFP】(一部更新)カナダ・バンクーバー国際空港(Vancouver International Airport)に向かっていたキャセイ航空(Cathay Pacific Airways)の旅客機に爆弾が仕掛けられたとの情報を受け15日午後(日本時間16日午前)、カナダの戦闘機2機が緊急発進した。着陸後の調べでこの情報は誤りだったことが確認された。

 この旅客機はマレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)から香港(Hong Kong)を経由してバンクーバーに向かっていた839便で、現地のテレビ局CTVによると乗客283人、乗員14人が乗っていた。

 警察の発表によると、15日午前10時43分(日本時間16日午前2時43分)、この航空に爆弾が仕掛けられているとの情報がブリテッィシュ・コロンビア(British Columbia)州の連邦警察に入った。

 これを受け、北米航空宇宙防衛司令部(North American Aerospace Defense Command NORAD)が規定に従ってカナダのCF-18ホーネット(Hornet)戦闘機2機を緊急発進させた。

 旅客機は戦闘機に伴われて午後1時40分(日本時間16日午前5時40分)ごろ、バンクーバー国際空港に無事着陸した。カナダ放送協会(CBC)によると、乗客は機体から降りたが、機体は滑走路上にあり、乗客の荷物はまだ下ろされていないという。当局が調べたところ異常はなく、負傷者もでなかった。

 乗客の1人はCTVに、戦闘機が旅客機のすぐそばを飛んでいることに気付いたときにはとても怖かったと語った。(c)AFP/Michel Comte