【5月5日 AFP】小学校や幼稚園への襲撃事件が相次いだことを受け、中国の重慶(Chongqing)市当局は警察に対し、生徒らが狙われた場合には加害者を殺すよう命じた。国営・重慶晩報(Chongqing Evening News)が4日、報じた。

 相次ぐ襲撃を受け、中国政府は、学校や幼稚園周辺の警備強化を命じていた。重慶晩報によると、「学校の施設内、もしくは周辺で、生徒もしくは子どもを狙ったおぞましい襲撃事件が発生した場合、警察は明確な規制に従って対応する。もし警察が暴力を封じ込められない場合には、法に則り、警官は加害者を撃ち殺すことができる」という。

 中国では、4月30日に東部山東(Shandong)省で、小学校に侵入した男が金づちで児童を次々と殴りつけた後に焼身自殺し、児童5人と教師1人が負傷している。その前日の29日には江蘇(Jiangsu)省でナイフを持った男が幼稚園に侵入し、園児と職員ら32人を刺す事件が発生。さらに4月28日には南部広東(Guangdong)省の小学校で、休職中の同校教師の男が刃物で児童15人を負傷させていた。(c)AFP