【4月27日 AFP】米政府は26日、同国で収監されていたパナマの元最高実力者、マヌエル・ノリエガ(Manuel Noriega)元国防軍司令官(75)に対するフランスからの身柄引き渡し要請に応じたと発表した。

 ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官が同日、引渡し令状に署名し、ノリエガ元司令官はただちに、フランスの刑務所関係者に付き添われてエールフランス(Air France)機でパリ(Paris)に向かった。今後、元司令官は、資金洗浄(マネーロンダリング)の罪でフランスで裁かれることになる。

 ノリエガ元司令官は米フロリダ(Florida)州で、麻薬取引および資金洗浄罪で禁固17年の判決を受け服役。2007年に刑期満了となったが、フランスからの引き渡し要請をめぐる身柄処遇の問題から、引き続き同州マイアミ(Miami)で拘束されていた。

 フランスは1999年、被告不在のままでノリエガ元司令官に禁固10年の刑を言い渡している。(c)AFP/Juan Castro Olivera