【4月15日 AFP】英南部のドーバー(Dover)港で、ドーバー(Dover)海峡(英仏海峡)をフェリーで渡ってフランスへの日帰り旅行に出掛けた40代の英国人夫妻が、一緒に行くはずだった妻の母親を港の駐車場に「忘れてきた」ことに出航後に気づくという騒動があった。

 警察当局が14日公表したところによると、事件が起きたのは3月22日。ドーバー海峡の真ん中で「母親を忘れた」ことに気付いた夫妻は、慌ててドーバー港の港湾警察に電話し、「高齢の母親を港の立体駐車場に停めた車の中に置いてきてしまった」と訴えた。

 ただちに警察官が車を発見して母親を保護し、飲み物を提供するなどして、夫妻が戻るまでの約4時間にわたって世話をしたという。

 英メディアによると、仏カレー(Calais)から次のフェリーでトンボ返りしてきた夫妻は、70代とみられるこの母親から、ありったけの小言を食らったという。英大衆紙デーリー・ミラー(Daily Mirror)は、「姑がどんなものかは誰でも知っているが、この夫は人生の終わりまで(姑の小言が)耳を離れないだろう。年老いた母親にとってはまさに悪夢だった」との警察筋の話を紹介した。(c)AFP