米機内「靴爆弾」騒ぎでカタール外交官拘束、喫煙ばれて冗談か
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【4月8日 AFP】(一部更新)米ワシントンD.C.(Washington D.C.)発デンバー(Denver)行きのユナイテッド航空(United Airlines)663便の機内で7日夜、乗客のカタールの外交官が靴爆弾に着火しようとした疑いで航空保安官に取り押さえられた。その後の米メディア報道によると、この男性外交官は喫煙を見とがめられ、冗談を言っただけだったとみられる。
ABCニュースによると、この外交官はカタール大使館の3等書記官で副領事のモハメド・モダディ(Mohammed al-Modadi)氏(27)で、完全な外交特権を持っている。
現在、連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation、FBI)が捜査を行っているが、ある米高官はAFPに対し、爆破未遂事件ではないようだとの見方を語った。
同機は乗客157人乗員6人を乗せ、ワシントンD.C.のレーガン・ナショナル空港(Ronald Reagan National Airport)から米コロラド(Colorado)州デンバーに向かっていた。NBCが連邦当局筋の情報として伝えたところによると、着陸30分ほど前に乗務員が、トイレから乗客の1人が出てきた際に煙のにおいをかぎ、航空保安官に知らせた。保安官は乗客の男性のところへ行ったが、男性が「靴に火をつけようとした」と言ったため、もみ合いになり、男性を床に押さえつけて拘束したという。
ただ、身体検査でも爆発物探知犬による機内調査でも爆発物は発見されず、NBCは男性はただトイレで喫煙していて、靴の裏で火をもみけしたと言っただけだったと報じている。また、男性の発言について、ある治安当局者はABCニュースに対し、航空保安官と対峙(たいじ)した男性が冗談を言っただけで、「大きな誤解かもしれない」と語っている。
同機は事件後、緊急発進した米軍のジェット戦闘機に伴われ、無事にデンバーの空港に着陸した。(c)AFP/Olivia Hampton