【4月4日 AFP】米国の反政府団体が30を超える州の知事に3日以内の辞任を求める書簡を送りつけ、連邦捜査局（Federal Bureau of Investigation、FBI）と国土安全保障省（Department of Homeland Security、DHS）は2日、捜査に着手したと発表した。

　反政府団体「ガーディアンズ・オブ・フリー・レパブリックス（Guardians of the Free Republics）」が送りつけた手紙は暴力的な脅威が差し迫っていることを示す内容ではないが、受け取った知事が期日までに辞任しなければ「政権から除去されるだろう」としている。FBIとDHSはこの問題について各地の当局と協力していくと発表した。

　米国では公共物の破壊や殺害予告を含む議員への嫌がらせなどが起きていた。捜査関係者はこの手紙がより暴力的な事態に発展することを懸念していると米メディアは伝えている。米紙ワシントン・ポスト（Washington Post）によると、FBIは最終的に全米50州のすべての知事がこの手紙を受け取るとみている。

　ガーディアンズ・オブ・フリー・レパブリックスはそのウェブサイトで、政府の一部の平和的な解体・再建を通して米国を立て直すと主張している。(c)AFP