【4月4日 AFP】南アフリカ北西部ベンタースドープ(Ventersdorp)で3日、白人だけの独立国家樹立を目指す極右白人至上主義団体「アフリカーナー抵抗運動(Afrikaans Resistance MovementAWB)」のユージン・テレブランシュ(Eugene Terreblanche)議長(69)が殺害された。

 警察発表によると、顔と頭に傷を負ったテレブランシュ氏の遺体がベッドで見つかった。遺体の中から刃物が、ベッドからノブゲリー(一端がこぶ状になった杖)が見つかった。

 警察は21歳と15歳の農場労働者を殺人容疑で逮捕した。2人は農場で働いた分の賃金が支払われなかったため口論になったと供述している。

 テレブランシュ氏は1973年、6人の仲間とともにAWBを組織した。カーキ色の制服とナチス・ドイツのかぎ十字に似たシンボルで知られるAWBは、南アフリカの全人種が参加する民主主義に向けた話し合いに暴力的に反対し、テレブランシュ氏自身も黒人警備員を襲撃して2001年から2004年まで刑務所に収監されていた。(c)AFP