【3月31日 AFP】中国東部・山東(Shandong)省済寧(Jining)市郊外の川で、乳児や胎児の遺体21体が見つかり、関与が疑われる済寧医学院(Jining Medical University)の遺体安置所職員2人が解雇され身柄を拘束されたほか、幹部職員2人が解雇された。国営通信が30日伝えた。

 国営・新華社(Xinhua)通信によると、遺体のうち少なくとも8体に、済寧医学院にいたことを示すタグがついていた。また、国営紙・新京報(Beijing News)は当局者の話として、妊娠中絶された胎児や病気で死亡した乳児の可能性があると伝えている。

 新華社通信によると、拘束された遺体安置所職員2人は、死亡した乳児や胎児の親族から金銭を受け取って遺体を遺棄していたとみられる。

 中国では、「一人っ子政策」の影響もあり妊娠中絶が一般的で、中絶件数は毎年1300万件以上に上る。男子が伝統的に好まれる中国では、女の胎児の中絶が多い。(c)AFP