【3月29日 AFP】スイス・バーゼル(Bazel)で28日、客や従業員600人あまりでにぎわうカジノに10人ほどの武装グループが押し入り、数十万スイスフランを奪ってフランス方面に逃走した。当局によると、犯人グループは拳銃を数発、発砲したが、負傷者は出ていない。だが、犯人らに殴られたり、けられるなどして客や警備員ら数人が軽傷を負ったという。

 カジノ襲撃があったのは同日午前4時(日本時間午前11時)ごろ。武装グループはフランスのナンバープレートをつけた銀色のアウディ(Audi)2台でカジノの正面入口に乗りつけ、ハンマーでドアを叩き壊して内部に押し入ると、マシンガンとピストルを振りかざし、中にいた客や従業員らに床に伏せるよう命じた。目撃者によると、襲撃犯は黒い服を着てフランス語を話していた。何人かはオレンジ色のアームバンドをしていたという。

 カジノの支配人によると、襲撃事件にもかかわらずカジノは終日営業を続け、客入りも「普段と変わらなかった」という。(c)AFP