【3月28日 AFP】中国国営新華社(Xinhua)通信は26日夜、日本に出荷された冷凍ギョーザに毒物を混入した容疑で、呂月庭(Lu Yueting)容疑者(36)の身柄を拘束したと報じた。

 呂容疑者は中国北部・河北(Hebei)省石家荘(Shijiazhuang)にある天洋食品(Tianyang Food)の工場に勤務していたころ、冷凍ギョーザに注射器で毒物を混入した容疑が持たれている。

 呂容疑者は故意に毒物を混入したことを認めており、警察は供述に基づいて毒物混入に使用した注射器を発見し、押収したという。捜査当局は、給与に不満をもち、同僚との人間関係もうまく行っていなかった呂容疑者が復讐のため犯行に及んだと説明している。

 07年12月から08年1月にかけて、日本国内で中国製の冷凍ギョーザを食べた10人が中毒症状を起こしたことを受け、日本政府は中国政府に対し、捜査するよう強く求めていた。

 中国政府は26日、食品生産のすべての段階で検査を強化するよう政府の全レベルに求める2010年の食品安全計画を発表した。(c)AFP