【3月9日 AFP】メキシコの国会議事堂内で8日、フェリペ・カルデロン（Felipe Calderon）大統領の辞任を要求し、女性5人がストリップによる抗議行動を展開した。

｢フェリペ・カルデロンは辞任しろ｣いうスローガンを体にペイントした女性たちは、そのスローガンを繰り返し叫び、｢わたしたちはカルデロン政権を暴くため、自分たちの裸をさらす｣と書いた横断幕を広げた。ただし一糸まとわぬ裸身になりながらも、個人を特定されることを避けるため顔は黒い布のフードで覆った。

　女性たちを議事堂内に誘導したのは野党のヘラルド・フェルナンデス・ノローナ（Gerardo Fernandez Norona）議員だと伝えられている。Notilegis通信によると、グループは5月に大統領の信任を問う国民投票を行うよう要求した。

　また、政治犯を支援する訴えを行ったほか、麻薬取引に絡む抗争などで悪名高い米国との国境、メキシコ北部チワワ（Chihuahua）州シウダフアレス（Ciudad Juarez）で殺害された女性の数を挙げて抗議し、さらに軍が麻薬組織掃討作戦中に女性たちをレイプしていると強く非難した。(c)AFP