【3月7日 AFP】海上保安庁(Japan Coast Guard)は、日本の調査捕鯨船・第2昭南丸(Shonan Maru No. 2)に侵入して身柄を拘束され、現在同船で日本に向かっているニュージーランド国籍の環境活動家の男を艦船侵入の疑いで逮捕する方針を固めたと、7日付の朝日新聞(Asahi Shimbun)が報じた。

 この男は1月6日に第2昭南丸に衝突し、その後沈没した環境保護団体シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySS)の超高速抗議船アディ・ギル(Ady Gil)号のピーター・ベスーン(Peter Bethune)船長。 ベスーン船長は、アディ・ギル号沈没の責任がある第2昭南丸の船長を「常人逮捕」するとして2月15日に昭南丸に侵入していた。

 有罪になれば3年以下の懲役か10万円以下の罰金が課される可能性がある。2008年1月にもシー・シェパードの英国人とオーストラリア人の活動家2人が抗議文書を手渡すため日本の捕鯨船に侵入したことがあるが、この時は2日後に豪州税関の船に引き渡されている。(c)AFP