【2月28日 AFP】パレスチナのイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)幹部がアラブ首長国連邦のドバイ(Dubai)で暗殺され、イスラエルの情報機関の関与が取り沙汰されている事件で、殺害されたハマス軍事部門のマフムード・マブフーフ(Mahmud al-Mabhuh)司令官は弛緩剤で鎮静状態に陥った後に窒息死させられた疑いが強くなった。

 ドバイ警察の発表によると、マブフーフ司令官は窒息させられる前に、自然死に見えるよう、スクシニルコリンという弛緩剤で沈静状態にされていたとみられる。スクシニルコリンは即効性が高いことで麻酔医や救急医などが好んで使う筋弛緩剤。

 現場に同司令官が抵抗した形跡はなかった。
 
 ハマスの軍事部門の創設者の1人であるマブフーフ司令官は20日、ドバイのホテルで遺体で発見された。事件の背後にはイスラエルの対外特務機関モサド(Mossad)の関与が指摘されている。(c)AFP