【2月11日 AFP】前年12月、タイの空港で北朝鮮で積み込まれた兵器が貨物機から大量に押収された事件で、タイの検察当局は11日、武器不法所持などの容疑で拘束していたベラルーシ人とカザフスタン人の乗員計5人の起訴を見送り、身柄を本国当局に引き渡すと発表した。

 検察は、タイで起訴しても自国の利益にならないと判断した。乗員たちの本国もそれぞれの国内での裁判を望み、身柄の引き渡しを要請しているという。

 拘束されているのは、ベラルーシ人のパイロット1人とカザフスタン人の乗員4人。タイ当局関係者によると、すでに裁判所に5人の釈放を要請している。正式な本国送還ではないが、5人はタイに違法入国したとして各国に引き渡される。

 押収された積荷についての処分は決定していない。5人はロシア製のイリューシン76(Ilyushin-76)で、前年12月11日に燃料補給を求めてタイの国内空港ドンムアン空港(Don Mueang Airport)に着陸要請した。乗員らは、ウクライナ向けの石油掘削機を運搬していると思っていたと主張している。(c)AFP

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