【1月26日 AFP】ニューヨーク(New York)のメトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)は、同館主催のアート教室に参加した女性が、展示中のパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の絵画「役者(The Actor)」に接触して絵を損傷したことを明らかにした。

 ハプニングが起こったのは22日。女性がバランスを崩して作品に倒れかかり、作品の右下部分が15センチほど裂けた。同館によると、損傷個所は絵の構成上重要な部分ではなく、修復作業は250点が展示される4月27日からのピカソ回顧展に間に合わせるという。

 1904-05年に制作されたこの絵は、ピカソの作風でいわゆる「青の時代」から「バラ色の時代」への移行を示す作品。1952年、自動車メーカー・クライスラー(Chrysler)の遺産を相続したThelma Chrysler Foy氏から同館へ寄付された。(c)AFP