【1月24日 AFP】中国・広東(Guangdong)省陽山(Yangshan) の警察は、土地の立ち退き問題をめぐって生じた騒動に関与したとして9人を拘束し、騒動の首謀者とみられる男に逮捕状を発行した。地方当局が24日明らかにした。

 不動産価格が高騰し、当局や土地開発業者が土地取引で利益を上げようとしている中国ではここ数年、強制立ち退きにからむ騒動が繰り返し起きている。

 12日、自宅からの立ち退きを強制されることを恐れた40人ほどの地元住民が100人を超える警官隊ともみ合い、火炎瓶を車両に投げつけるなどした。この騒ぎで約10人が負傷し、車両数台が破損した。警官隊は非殺傷性の武器や催涙弾などで対応した。

 その後、警察当局は騒動に関与したとして9人の身柄を拘束して取り調べたほか、騒動の首謀者とされ現在も逃走中のHuang Qiusheng容疑者の逮捕状を発行した。

 自宅からの強制立ち退きと自宅の取り壊しに反対していたHuang容疑者は、違法に火炎爆弾を作っていた疑いも持たれている。ガソリン約160リットル、ペットボトル70本など空き瓶が入った袋などが村で見つかったという。警察は実弾2発と薬きょう3個も押収した。(c)AFP