【1月15日 AFP】シエラレオネ内戦における人道法違反行為を裁くシエラレオネ国際戦犯法廷(SCSL)は14日、チャールズ・テーラー(Charles Taylor)リベリア元大統領(61)の公判を開き、検察側はテーラー被告が1997年にスーパーモデルのナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)さんに「紛争ダイヤモンド」を贈ったと主張した。

 同法廷は、オランダ・ハーグ(Hague)の国際刑事裁判所(International Criminal CourtICC)に設置されている。テーラー被告は隣国シエラレオネの内戦(1991~2001)で反政府勢力を支援したとされ、殺人、レイプ、少年兵の徴集、略奪など、戦争犯罪および人道に対する罪の計11の罪状で起訴されている。公判は08年1月に開始され、被告はすべての罪状について無罪を主張している。

 この日の被告人質問で、検察側は、97年9月に南アフリカのネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)大統領(当時)主催の晩餐会の後、被告がキャンベルさんにダイヤモンドを贈ったこと、このダイヤモンドは被告がシエラレオネの反政府勢力から受け取ったもので、南アフリカで売りさばくか、武器と交換するために持参したいわゆる「紛争ダイヤモンド(ブラッドダイヤモンド)」の1つだったと主張した。

 検察側によると、被告は晩餐会の後、部下にキャンベルさんの部屋を訪ねさせ、大粒のダイヤモンドをプレゼントしたという。晩餐会には歌手のクインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)さんや女優のミア・ファロー(Mia Farrow)さんらも出席しており、キャンベルさんは翌朝、ダイヤモンドのことをファローさんに打ち明けたという。

 ファローさんは、テーラー被告の裁判における証人リストの中に含まれている。

 これに対しテイラー被告は、「事実とは全く異なる」と答え、検察側の主張を否定した。(c)AFP

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