【12月30日 AFP】フィリピン南部北スリガオ(Surigao del Norte)州タガナアン(Taganaan)町で29日、副町長選に立候補していた政治家が何者かに銃撃され重体となった。地元警察当局が30日、明らかにした。各種選挙が近づいているフィリピンでは、政治家が襲撃・殺害される事件が相次いでいる。

 警察によると、銃撃を受けたのは町議会議員のWilbert Suanco Origenes氏で、自宅に侵入してきた男に家族の目の前で胸を撃たれた。男は、同氏を撃った後、外に待たせていた共犯者が運転するオートバイに乗り逃亡したという。

 警察は、政治的背景の有無を捜査しているが、ビジネス上のトラブルや個人的な恨みが犯行につながった可能性も捨てていない。

 フィリピンでは今週、同氏と同じ野党・国民党(Nationalista Party)の政治家が殺害されている。同党を率いるマニー・ビリヤール(Manny Villar)上院議員は2010年5月の総選挙の大統領候補。(c)AFP

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