【12月30日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は29日、休暇先のハワイ(Hawaii)で、米航空機爆破事件について発生から2度目の声明を発表し、米情報機関に重大かつ組織的な不手際があったと指摘し、「こうした事態は全く受け入れることができない」と非難した。

 オバマ大統領は、ウマル・ファルーク・アブドルムタラブ(Umar Farouk Abdulmutallab)容疑者の父親が、ナイジェリアの首都アブジャ(Abuja)で米外交官に息子が過激な思想を募らせていると警告していたにもかかわらず、爆発物をもって米国の旅客機に搭乗できていた事実に不満を示した。

 オバマ大統領は、搭乗禁止人物のリストの運用状況とアブドルムタラブ容疑者が米国行きの航空機に爆発物を持ち込めた原因について調査を命じ、最初の報告を31日までに提出するよう指示した。(c)AFP/Stephen Collinson