ノースウエスト機内で爆発物騒ぎ、犯人はナイジェリア人
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【12月26日 AFP】(一部更新)オランダ・アムステルダム(Amsterdam)から米デトロイト(Detroit)に向かっていたノースウエスト航空(Northwest Airlines)機で25日、乗客の1人が爆竹のようなものに火を付けて取り押さえられた。ノースウエスト航空の親会社、デルタ航空(Delta Air Lines)の広報担当者が同日、AFPに明らかにした。CNNによると、ホワイトハウスは事件をテロ未遂とみているという。
事件は乗客278人を乗せたノースウエスト航空253便のエアバス(Airbus)330型機が最終着陸体勢に入ったときに発生した。火を付けた人物を含め数人が軽傷を負ったという。
デルタ航空によると、「爆竹のようなもの」という情報は乗り合わせた乗客の証言によるもので、米ABCが報じた「粉状の物質」だったという情報については分からないという。
同便は現地時間25日正午(日本時間26日午前2時)ごろ、デトロイト・メトロポリタン国際空港(Detroit Metropolitan International Airport)に無事着陸した。
米テレビ局CNNが連邦政府の情報として伝えたところによると、火を付けた人物は取り調べに対し、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)との関連を示唆しているという。イエメンで爆発物を受け取り、火を付けるタイミングを指示されたという。
CNNによると、ハワイで家族と休暇中のバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は知らせを受け、国家治安当局と電話会議を行った。
デトロイトの連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation、FBI)の報道官は、事件は捜査中だとしている。
共和党のピーター・キング(Peter King)下院議員は米フォックス・ニュース(Fox News)に対し、火を付けた人物は23歳のナイジェリア人で、「確実にテロとの関連がある」と語った。使われたのは「かなり洗練された装置」で、大惨事になりかねなかったという。(c)AFP