【12月23日 AFP】米警察の研究機関「Police Executive Research Forum」(PERF)は、米国内の強盗や殺人事件で大口径の自動拳銃が使用されることが増えているとの研究結果を発表した。

 全米166の警察署の警官のうち約53%が、9mmパラベラム弾や.357マグナム弾(9mm)、スミス・アンド・ウェッソン(Smith and Wesson)社の10mm弾など、口径の大きな拳銃が用いられることが「顕著に増加している」と報告。また、警官の38%が、10発以上発射可能な弾倉を搭載した半自動拳銃が犯罪で使用されていると報告した。

■全米ライフル協会「問題は銃ではなく犯罪者」

 研究報告書によれば、警官の60%が、「この1年で銃の入手が以前より容易になったとは思わない」と回答している。

 また、全米ライフル協会(National Rifle AssociationNRA)のアンドリュー・アルラナンダム(Andrew Arulanandam)広報担当は、米紙USAトゥデイ(USA Today)に「本当の問題は、大口径の銃ではなく、大口径の銃を使用する犯罪者だ」と述べ、問題は銃ではなく、それを使用する犯罪者にあるとした。

 米連邦捜査局(Federal Bureau of InvestigationFBI)の統計によれば、人口約3億人の米国では殺人事件で1日平均45件の殺人事件が発生しており、そのうち75%が銃によるものだという。一方、人口約5億人の欧州連合(EU)での殺人事件は1日平均8件。(c)AFP