【12月18日 AFP】米フロリダ(Florida)州で1974年に、9歳の男児に対する性的暴行と誘拐の罪で終身刑を宣告され、服役していた男性の無実がDNA鑑定によって証明され、男性は17日、35年ぶりに釈放された。
 
 この男性は有罪確定当時19歳だった、ジェームズ・ベイン(James Bain)さん(54)。
 
 米フロリダ州の裁判所で「ベインさん、あなたは自由の身です。おめでとう」と判事が告げると、釈放に立ち会った親族や友人らからいっせいに歓声があがった。

 裁判所前で報道陣に答えたベインさんは、「怒ってはいません、神がいたから。今から家族とともに家に帰ります。これからも弁護士たちと連絡を取り合います」と語った。

 服役中に何度も再審請求を繰り返してきたベインさんはこの日、訴え続けてきた「無実だ」とのメッセージが書かれたTシャツを着ていた。
 
 フロリダ州がDNA鑑定による再審を認め始めたのは2001年だが、ベインさんの請求は控訴裁が認めるまで数回、却下されていた。(c)AFP