【11月30日 AFP】ロシア北西部ノブゴロド(Novgorod)州でモスクワ(Moscow)発サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)行き特急「ネフスキー・エクスプレス(Nevski Express)」が脱線した事故で、当局は事故原因を爆弾攻撃と断定し、テロ容疑で犯人の行方を追っている。

 検察捜査委員会は28日、現場で爆発物の破片が見つかったことを声明で明らかにし、爆発物は列車が通りがかるのに合わせて爆破されたとの見方を示した。連邦保安庁(FSB)は、列車の脱線はTNT火薬7キロ相当の爆発物によるものと発表した。

 また、ラシド・ヌルガリエフ(Rashid Nurgaliyev)内相は29日、複数犯による犯行を示唆する証拠が見つかったと述べ、うち1人の身体的特徴を公表した。

 これまで犯行声明は出ていないが、ネフスキー・エクスプレスでは2007年8月にも同様の爆弾攻撃で60人が負傷しており、チェチェン共和国の独立派やロシア国内の極右主義者などの関与が疑われている。

 一方、セルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)非常事態相は29日、今回の事件による死者を25人と訂正、負傷者は104人と発表した。(c)AFP/Alexander Osipovich/Kirill Kudryavtsev