【11月25日 AFP】フィリピンのグロリア・アロヨ(Gloria Arroyo)大統領は25日、マギンダナオ(Maguindanao)州で知事選に絡み政治家一家とジャーナリストら57人が殺害された事件について、犯人を必ず見つけ出し逮捕するとの決意を表明した。主要容疑者にはアロヨ大統領の政治支援者が挙がっている。

 25日には新たに11遺体が掘り起こされ、死者数は地元ジャーナリスト少なくとも13人を含む57人となった。

 埋められた遺体が次々と掘り起こされ、射殺された女性のうち2人は妊婦だったことなど、被害者の親族らが事件の恐ろしい情景を語り始める中、アロヨ大統領は断固たる行動をとるよう求める声に直面している。

 被害者らは地元政治家イスマイル・マグダダトゥ(Esmael Mangudadatu)氏の州知事選への立候補を代理で届けるため、選挙管理委員会に記者らとともに車両6台に分かれて向かっていたところを拉致された。

 車列に同行していなかったマグダダトゥ氏は記者団に対し、殺害された夫人の遺体がバラバラに損壊されていたと語り、殺害された姉妹の1人と叔母は妊娠中だったと述べた。

 マグダダトゥ氏は殺された妻の遺体について、「性器は4度切りつけられ、銃弾が撃ち込まれていた。両方の目玉を突き刺され、両胸を撃ち抜かれ、足を切り落とされ、口の中にも弾が撃ち込まれていた」と述べ、アンダル・アンパトゥアン・ジュニア(Andal Ampatuan Jr)容疑者グループについて「動物以下のモンスターだ」と語った。(c)AFP/Ted Aljibe

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