悲運のホワイトタイガー、ライオンの餌食に チェコ動物園
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【11月20日 AFP】チェコ北部リベレツ(Liberec)にある同国最古の動物園でこのほど、希少種のホワイトタイガーの檻にライオン2頭が侵入し、ホワイトタイガーが引き裂かれて死亡するという事件があった。同動物園の園長が19日明らかにした。
このホワイトタイガーは、イザベル(Isabel)という名前の17歳のメスで、1994年にスウェーデンの動物園からやってきた。99年には3匹の子を産み、チェコ国内の動物園で繁殖が成功した唯一の例となった。
1919年に設立された同動物園のシンボル的な存在で、地元のアイスホッケー・チームの愛称は「リベレツのホワイトタイガー」というほど親しまれた存在だった。
同動物園ではホワイトタイガーとライオンは別々の檻で飼育されており、接触する可能性はないはずだった。ところが、ライオンのスルタン(Sultan)とエルザ(Elsa)は、セキュリティーシステムを破壊して檻のゲートからイザベルの檻に侵入。イザベルはわずか数秒のうちにライオンたちにずたずたに引き裂かれたとみられるという。
うなり声を聞いた飼育係が駆けつけた時には、すでに手遅れだったという。(c)AFP