【11月18日 AFP】イエメンの首都サヌア(Sanaa)北東のアルハブ(Arhab)で15日に拉致された日本人男性技術者が17日に解放されてサヌアに向かっていると、解放の交渉に当たった地元の部族長が17日、明らかにした。

 解放された日本人と行動を共にしているというこの部族長によると、日本人技術者はサヌア州当局者によって日本大使館に引き渡されるという。拉致犯らは拘束されている仲間の釈放を求めていたが、地元の部族長らがイエメン政府に、拘束されていた仲間を釈放するよう圧力をかけたことが日本人技術者の解放につながったとしている。

 拉致された技術者は日本の援助事業による学校の建設現場で監督を務めていた。別の情報筋によると、犯人側が釈放を要求していたのは22歳の部族民で、米軍がイラクで1年ほど拘束したことのある人物だという。男はシリアでも拘束された後、イエメンで罪状なしで禁固2年の実刑判決を言い渡されたという。(c)AFP