【11月17日 AFP】イエメンの首都サヌア(Sanaa)北東のアルハブ(Arhab)で15日、日本人技術者男性が武装した地元部族民に拉致された。犯行グループは、逮捕されている仲間の釈放を要求しているという。地元当局者が16日、明らかにした。

 アルハブの匿名の当局者によると、この技術者は学校建設を監督するため同地域内の村に向かっていたところを拉致されたという。

 拉致された技術者は、イエメンで活動する日本の援助機関の関係者としか明らかにされておらず、サヌアの日本大使館はこの情報についてはコメントを避けている。

 同当局者は、犯行グループは何らかの理由で警察に逮捕されている仲間の釈放をイエメン政府に迫るために拉致を実行したとの見方を示している。

 現在、交渉が行われており、逮捕されている仲間の迅速な裁判を行うことを条件に人質を解放するよう説得が続いている。

 イエメンでは、地元部族民が当局に圧力をかけるために外国人を拉致することが習慣化している。過去15年間で200人以上の外国人が拉致されているが、そのほとんどは無事に解放されている。(c)AFP