【11月11日 AFP】鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相は10日、沖縄県読谷村で発生した死亡ひき逃げ事件で米側が拘束している兵士を米軍は日本側に引き渡すべきだとの見解を示した。

 この事故は米軍普天間飛行場の県内移設に反対する県民大会前日の7日に発生し、読谷村の外間政和(Masakazu Hokama)さん(66)が死亡した。

 米軍兵士が拘束されたとの報道について尋ねられた鳩山首相は、「米軍が兵士を拘束したということならば、引き渡しをしてもらいたい」と語った。これに先立ち、日本政府当局者は、沖縄駐留米軍当局が事故に関して同軍兵士を拘束したと伝えてきたことを明らかにしていた。

 在沖縄陸軍のジェームス・ウッダード(James Woodward)司令官は10日、読谷村の安田慶造(Keizo Yasuda)村長と面会し、事故当日に自動車を修理工場に持ち込んだ兵士を拘束したことを伝えた。車の所有者は日本国外におり、拘束された兵士とは別人だという。読谷村関係者はAFPの電話取材に対し、同司令官は拘束した兵士の氏名や年齢などの個人情報については明らかにしなかったと語った。

 報道によると、事故当日、現場近くの自動車修理工場に、フロントガラスが割れた自動車が持ち込まれたという。この車には米軍関係者の自家用車であることを示すナンバープレートが付いていた。(c)AFP