【11月7日 AFP】米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)中心部の高層オフィスビルで6日、男が銃を乱射し、1人が死亡、5人が重軽傷を負った。米国では前日の5日にもテキサス(Texas)州の陸軍基地で13人が死亡する乱射事件が起き、全国に衝撃が走ったばかりだった。

 発砲したとされるのは、ジェイソン・ロドリゲス(Jason Rodriguez)容疑者(40)。事件現場となった16階建てのビルには、容疑者が以前勤務していた土木建設会社、レイノルズ・スミス・アンド・ヒルズ(Reynolds, Smith and Hills)の事務所が入っていた。容疑者は拳銃を持って事務所へ行くと、同社の従業員に向かって発砲したという。容疑者は2年ほど前にこの会社を解雇されていた。

 その後、容疑者が逃走したため、警察は現場一帯を徹底的に捜査した。事件発生から約3時間後、警察への通報で容疑者は近くの母親宅にいることが判明し、逮捕された。警察に通報したのは誰なのかは現時点では明らかにされていない。

 ロドリゲス容疑者は警察署に連行される際、メディアに対し「奴らが自分を見捨てた」と叫んでいた。自分を解雇した会社を恨んでの犯行とみられる。
 
 地元紙によると、同容疑者は解雇された月に州の命令で精神保健診断を受けていた。解雇後はサンドイッチチェーン店に職を得たが、低賃金のため家計を支えきれず、数か月後に退職。9月に破産を申請していた。

 容疑者の友人の1人はショックを隠せない様子で、「根はまともな男なのだが運に見放されていた」と語っている。容疑者は離婚歴があり8歳の息子がいる。(c)AFP/Amy Green